「人や木のぬくもりを形に」株式会社山大
私たちのスタジオがある石巻市で300年以上に渡り、木を育み続けてきた歴史と、育てた木を加工し、住宅・非住宅建築として提供する確かな技術で、木のぬくもりを形にしている会社があります。
宮城にある天然素材を大切にしたいという私たちの思いに共感してくださった、株式会社山大の想いの循環についてご紹介したいと思います。
株式会社山大の高橋社長と出会ったのは、2023年宮城県主催のイベントに浜出が登壇した時でした。以前からお取引のあった山大の社長がいらっしゃるとのことで、その時は名刺交換だけの軽いご挨拶でした。
そこから約半年後、私たちが本格的に杉の蒸留を事業化しようと考えた時に、立ちはだかった大きな課題がありました。
登米の森林組合の協力で、杉の間伐材を提供いただけることになったものの、蒸留するにはその素材を破砕する必要がありました。
もちろん破砕機はありませんし、あったとしても非常に大きな音がするため、工房で実現するには無理がありました。手作業で素材をカットすることも可能ですが、安定的に精油を蒸留するには、それでは持続可能な事業にはなりません。
ダメ元で、株式会社山大の高橋社長に相談させていただいたことがきっかけで、この事業がぐんと前に進んだのです。
2023年夏、私たちは杉の枝葉が入った大きな袋を抱え、山大の社長室に伺いました。
私たちがこの事業にかける想いを伝えると、高橋社長からの「まずはやってみましょう」との一言が。
山大さんの木のぬくもりの一つに、「精油」という可能性があると信じていただけたのがとても嬉しかったです。
その後、山大のスタッフさんたちの多大なるご協力により、最終的には木材調達の際に山から杉の枝葉も持ち帰ってくださり、それを破砕した状態で引き渡していただき、いまでは安定的に杉の間伐材の調達が実現しました。
山大が大切にしていること
木と人をつなぐ木材文化と、潤いと安らぎのある木住文化
(山大コーポレートサイトより抜粋)
山大の皆さんがが目指す「再生可能な天然素材である木の特性」
それは私たちの創り出す天然素材である木を蒸留することにもリンクしています。
木材であっても、精油であっても、木の特性を生かすことに繋がり、日々の暮らしと心に潤いをもたらしてくれるものなのです。
株式会社山大では、工場見学を受付ております。個人の方の見学も受け付けておりますので、ご興味ある方はぜひサイトをチェックしてみてください。