
「ノンシリコンのシャンプーに変えたら、髪がキシキシするようになった」
そんな経験から、ノンシリコンシャンプーに苦手意識を持っている方は少なくありません。
でも、それは「ノンシリコン」が原因ではなく、洗浄成分の種類が原因だった可能性があります。
この記事では、ノンシリコンシャンプーがキシキシする本当の理由と、アミノ酸系洗浄成分を使ったシャンプーがなぜなめらかな仕上がりになるのかを、成分表の読み方と合わせて解説します。
シリコンは、シャンプーの中で髪の表面をコーティングし、なめらかさやツヤを出す役割を担っています。シリコンを取り除いた「ノンシリコン」シャンプーに変えると、このコーティングがなくなるため、最初はキシキシと感じることがあります。
ただし、この「キシキシ感」は洗浄成分の強さによっても大きく変わります。ノンシリコンかどうかよりも、何で洗うかの方が、使用感に直結しているのです。
洗浄成分の種類と、髪への影響
シャンプーの主役は「界面活性剤」と呼ばれる洗浄成分です。大きく分けると以下の3種類があります。
| 種類 | 原料 | 洗浄力 | 成分表の表記例 |
| 硫酸系 | 石油 | 高め | ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Na |
| アミノ酸系 | 植物(コメ・コムギ等) | 穏やか | コカミドプロピルベタイン、ラウロイルメチルアラニンNa |
| 両性界面活性剤 | 植物 | 穏やか | コカミドプロピルベタイン |
多くの「キシキシするノンシリコン」は、シリコンを抜いた代わりに硫酸系の洗浄成分をそのまま使っているケースが多いです。洗浄力が強すぎて、髪の必要な水分や油分まで洗い流してしまうことがあり、それがキシキシとした使用感ににつながる場合があります。
アミノ酸系洗浄成分は、植物由来のアミノ酸を原料とした穏やかな界面活性剤です。洗浄力が適度で、髪本来のうるおいを残しながら洗えることが特徴です。
2. アミノ酸系シャンプーがなめらかな理由。成分の役割を読む

「アミノ酸系シャンプー」と書かれていても、すべての商品が同じ品質ではありません。洗浄成分に加えて、どんな補助成分が配合されているかが、仕上がりの差になります。
天然回帰のシャンプーの成分表を見ると、アミノ酸系洗浄成分に加えて以下の成分が確認できます。
加水分解ケラチン:きしみを抑え、指通りなめらかに
髪の主成分はケラチンというタンパク質です。熱ダメージや摩擦によってケラチンが失われると、髪がパサつき、切れ毛が起きやすくなります。加水分解ケラチンは、小さな分子に分解されたケラチンで、髪のキューティクルの隙間から内部に浸透し、ダメージ部分を補修する働きが期待されます。
セラミド:うるおいを閉じ込める
セラミドは、皮膚や髪の細胞間を埋める脂質です。セラミドは保湿成分として知られており、髪をしっとりとした質感に整える目的で配合しております。アミノ酸系洗浄成分+セラミドの組み合わせが、「洗い上がりがしっとりしている」という感触につながります。
杉精油:香りだけでない役割
天然回帰のシャンプーに配合されているスギ枝/葉油(杉精油)は、フィトンチッドを含む天然の揮発性成分です。
香りの体験だけでなく、杉などの精油成分が持つ特性については継続的に研究が進められております。

3. 成分表の正しい読み方。何を確認すればいいか
シャンプーを選ぶとき、パッケージの「ノンシリコン」「アミノ酸系」という表示だけでなく、成分表を確認する習慣をつけると、自分に合う商品を選びやすくなります。
確認ポイント① 最初の5成分を見る
化粧品の全成分表示は、配合量が多い順に記載されます。つまり、最初の方に書かれている成分が、その商品の主役です。上位に「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸Na」があれば硫酸系、「コカミドプロピルベタイン」「ラウロイルメチルアラニンNa」などがあればアミノ酸系です。
確認ポイント② 香料の表記を見る
天然の精油が使われている場合は、「スギ枝/葉油」「ヒノキ葉油」のように植物名が明記されます。どこかに植物名が記載されているか確認してみましょう。
確認ポイント③ 補修・保湿成分があるか
「加水分解ケラチン」「セラミド」「ヒアルロン酸Na」などの記載があれば、洗浄後のダメージケアや保湿に配慮した処方です。洗うだけでなくケアもしたいなら、これらの有無を確認してみてください。
| 成分表の読み方を知っていると、シャンプー選びが変わります。「なんとなく良さそう」から、「自分の髪に何が必要か」で選べるようになります。— 天然回帰・ブランドメッセージより |
まとめ
「ノンシリコン=キシキシする」という体験は、シリコンがないことではなく、洗浄成分が強すぎることが原因であるケースがほとんどです。
アミノ酸系洗浄成分をベースに、加水分解ケラチン・セラミド・天然精油が配合されたシャンプーであれば、ノンシリコンでも「なめらかに洗える」という体験が得られます。
シャンプーを選ぶときは、「ノンシリコンかどうか」より「何で洗っているか」を成分表で確認してみてください。
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参考文献・引用元
*¹ 経済産業省・厚生労働省「化粧品の成分表示に関するガイドライン」
*² 日本化粧品工業連合会「全成分表示について」
*³ 国際化粧品成分命名法(INCI)データベース